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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第19章 第9話 愛しています





呆然とする私に2人の会話が続く。

「ちょっと待てッ・・
あの子はもしかして・・・」

「6年前貴方は、抱いてくれた。
あの子はは、マルコ、貴方の子よ」

やっぱり・・
ズキンと重い痛み。

「あの子が俺の娘ッ・・・」

「マルコ、あの子はまだ幼い。
父親の存在が必要よ。

貴方ならわかるでしょう?
白ひげの親分さんを父と慕っていた貴方なら父親の存在がどれ程大きな物かわかってるはずだわ」

ユキの言葉が私に突き刺さった。
父親の顔を知らない、愛された記憶さえない。
代わりに父様やミホークに愛された。

ちゃんの無垢な笑顔が思い浮かぶ。
あの子には、私の様な父親替わりが現れるだろうか?

出来るなら実の父親がいいだろう。
父親の存在を聞く私に、何度ミホークを困らせたか。
それでも、知りたかった。

ちゃんも何れ、知りたくなるはずだ実の父親は誰かと・・

「ユキ・・・」

「お願い危険な事はもう辞めて。
ここに居て、私のそば、いえ、のためにそばにいてあげて」

私は、ゆっくりその場を後にした。
マルコがどんな答えを出すのか知りたくない。
聞きたくなかった。

だけど・・・
願うなら、私と同じ考えに辿り着いて欲しい。

マルコもいっぱいの愛情を父様から注がれたはずだから・・・





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