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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第18章 第8話 再会





「あー、わかったわかったよい!」

いいから離れろと仲間達を振り払う間にの姿はなかった。
何処にいったのか?と、キョロキョロする俺にジョズがイゾウと一緒に出て行ったと教えてくれた。

何故イゾウが?と思いながら椅子に座った俺の前に朝食が置かれる。

「さっきのが皆んなが言っていた妹のちゃん?」

朝食を置いたこの店の店員 ユキ。
この島は唯一残っている、オヤジの縄張りだ。

「あぁ・・・」

「へぇ、あの子が“”ちゃんなのね」

意味深な言葉に俺はドキッと胸が騒めく。

「余計な事するなよい」

「・・余計な事って?
うふふ、マルコが大切に思ってる女の子を傷付けるつもりはないわ」

だって白ひげの親分さんに殺されちゃうんでしよ?と、笑うユキ。

「わかってんならいい・・」

まさか、新世界まで来るとは思わなかった。
1人で来たのか?
今まで何処で何をしていた?

聞きたい事が山程ある。

「・・・チッ、それ何処じゃねぇのに・・」

考えなければいけない事がある。
だが、考え様と思えば思い浮かぶのは昨夜の夢。

あまりにも鮮明過ぎた。
漏れる吐息、醸し出す香り、火照るぬくもり、吸い付くような肌触り。

妹とはもう、思ってない。
1人の女だと思っているがにとっては、俺は兄貴の中の1人にしか過ぎない。

「なのに、何であんな事言うんだい・・」

頭を悩ませやがって・・

「マルコ?眉間にシワよりすぎ・・
そんな悩むぐらいならとっとと気持ち伝えたらどうだ」

「!?
ジョズ・・」


抱き締められたらどんなに楽になるだろうか。
気持ちを伝えられたらどんな楽になれるか。

だが、今はまだ出来ねぇ。
オヤジの落とし前を終えるまで伝える事は出来なかった。



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