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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第18章 第8話 再会





マルコが言ってる事はわかる。
ティーチの残党狩りが既に始まっている事。

「俺はに怪我して欲しくねぇんだよい。
輸血が出来ねぇ事はオヤジから聞いているんだい」

知ってるんだ・・
血が必要な程の大怪我は、私にとって死を意味する。

『・・・私はマルコ兄様と一緒にいたい』

気付いたら言っていた。
周りにいた他の兄様が一斉に目と口を開けて、ポカンとこちらを見ている。

「ーーっっ!ダメだい」

顔を晒すマルコの両腕を掴み、揺さぶりながら尋ねる。

『お願い!マルコ兄様に逢いたくてここまで来たんだよ!』

「だ、ダメだ。
を危険な目に合わせたくねぇ。
俺が迎えに行くまで待ってろって言ったよい!」

無理矢理、振りほどかれる手。
拒絶された・・

ツーンと鼻の奥が痛くなる。

「ッッ?!」
「おい、何泣いてんだよッ!!」
「マルコ!謝れッ」

声を出さず泣く私に慌てふためく兄様達。
それでもマルコは気不味そうな視線を向けてくるだけだった。

「おい、マルコや。
オヤジの言い付けを破る気か?」

「!!」

言い付け?
涙を瞼に溜めたまま、イゾウを見る。

「1つ、を泣かしちゃいけない」
と、ハルタ。

「1つ、に擦り傷1つ負わせるな」
と、ジャズ。

「1つ、の前で女の話はするな」
と、ビスタ。

「1つ、に手を出すのならオヤジに殺される覚悟をする事。
マルコ、忘れたとは言わせないよ」
と、イゾウは笑った。

初めて知った言い付け。

ハルタ達は、オヤジの代わりに天罰だ!と、マルコとじゃれ合っている。

そんな中、イゾウが私を店から連れ出した。





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