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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第18章 第8話 再会





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早朝、イゾウに叩き起こされた。
寝足りない。
そして、何故か身体妙に軽い。
その上、何故か裸。
パンツすら脱いでいた。

「あれまぁ、マルコは裸で寝るタイプだったけ?
って!そんな事より早く起きねぇか!!」

『何だよい・・・』

五月蝿いイゾウ。
俺はまだ寝ていたい。
昨夜の夢、もっと幸せを噛み締めていたい。

「が来るんだよっ」

「あー、ねい。・・!!?」

イゾウの言葉で完全に覚醒した。

「がよい!!?」

「あぁ、早朝村の広場にいたをジョズが見つけたんだよ」

あのが来てる。
夢にまで出て来たが!

飛び起きた俺は、慌てて服を身に付けた。

そこで、違和感を感じたが深く考える暇もなく、早くに逢いたくて部屋を飛び出した。


村にある、たった1軒の酒場。
そこにがいた。

相変わらずの笑顔で笑う。
首元にあの日見たスカーフを巻いてはいるが、もう海軍マントは身に付けていなかった。

ピタッと視線が合う。
だが、俺は視線を外してしまった。

顔が合わせられない。
逢いたかったのは事実だが、の顔を見た途端昨夜の夢がリアルに蘇り身体を熱くさせた。

『マルコ兄様っ!!』

そんな俺に無防備に飛び付いてくる。
以前とは何も変わらない行動なのに、の匂い ぬくもりを感じた途端身体が反応する。

「・・元気よい?
心配してたんだい」

悟られるわけにはいかない。
怪しまれない様にそっと身体を離す。

『心配したのは、こっちだよ!
皆んな生きていて良かった』

怪我をしているものの、仲間達は命に別状は無い。
だが、安心出来るのは今だけだ。

まだ、を貰い受ける事が俺には出来なかった。

「・・なら、わかるかよい。
来てくれた事は嬉しいが俺達といたら危険が及ぶよい」

途端に顔を曇らせる。

迷惑だった?と、悲しげに呟くを抱き締めたい衝動が襲うが俺は頑なに拒んだ。



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