第17章 第7話 別れと旅立ち
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航海は順調。
私は、ゾロと話して会いに行く決心をしていた。
会って、この気持ちを伝えたい。
どうなるかわからないが、後悔するなら伝えないで後悔するより伝えて後悔したい。
例え、そばにいられなくなっても・・
マルコのいる場所はわかっている。
感じるんだ、マルコの気配を。
凪の海を渡り、グランドラインに入る。
強かった風が穏やかになった。
このまま新世界を目指す。
マルコの気配は、レッドラインの向こう側。
『さて、ここをどう越えるかだよね』
海が続いていたら問題は無かった。
だが、目の前に聳える山の向こうへと行くには2つの方法しかない。
海に潜り、魚人島を経由して行くか
聖地マリージョアを通るか
『上には行けないし・・
行くなら下からか』
これでも手配されている身分。
堂々と上を通れるはずがない。
頂上戦争からかれこれもう、1年。
シャボンディ諸島は落ち着きを取り戻そうとしているどころか無法地帯が増えていた。
海軍本部が新世界に移ったからだった。
『コーティング屋を探すか・・』
いやぁ〜
風を操れるってマジで楽!
舵を取らずとも進路を変えられる。
私は風の進路をシャボンディ諸島へと向けた。
天竜人の事件で訪れて以来のシャボンディ諸島。
黄猿のおじさまから受けた被害は、もうどこにもない。
コーティング屋の目星は付いている。
やってくれるかどうかはわからないけど、私はある強い気配がする場所へ向かう。
ー44番GRー
停泊している船を見上げる。
ライオンの船首が存在感を醸し出す。
「おい、誰だ!その船に近付くんじゃねえ!!」
現れたのは、ボロボロの男達。
ライダージャケットを羽織った男4人と・・
タコ?
『・・えっと・・・
あっ!くまッッ?!』
その背後に見えた巨大な人物。
七武海の1人 バーソロミュー・くま。
「ーー懸賞金1億ベリー 碧の目 」
「「1億ぅ〜ッッ!!?」」
何だろう・・この感じ。
以前のくまとは違う雰囲気。
まるで・・・
「Onlyalive。
標的ではない。Dr.ベガパンクからの除外措置」
まるで機械の様に話すくま。
えっ?!
その姿がハッキリ見えた時、傷付いた身体から見えたのは配線。
そう、機械だった。