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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第17章 第7話 別れと旅立ち





もう、が乗った船は見えなくなった。
鷹の目から離れ、俺は木のてっぺんから水平線へ目を凝らす。

青雉もいつの間にか居なくなっていた。
自転車も無かったので旅に出たはず。

俺の話を聞いて追う様な無粋な真似はしねぇだろう・・


木から飛び降りた俺は、と出逢った湖へと足を運んだ。
無意識だった。

ここに来たって会えるはずもねぇ。
だけど、たった数日間しか居なかったの痕跡を探していた。

「はぁ・・、情けねぇ・・・」

諦めたわけじゃない。
まだ、諦める気はない。

だが、正直負けた。

手に入るかわからない女。
気持ちすら伝えていない女。

「普通先に告るだろ・・はぁ・・・」

手に入る自信があったのだろうか・・

海賊王に1番近い男と七武海、四皇を相手にして俺は言えるだろうか・・・

男気か・・
器が違い過ぎるのか・・

上手くいくだろう。
次に会う事があったら他の男の女になっている。

振り向いてもらえねぇかもしれねぇ。

「くそっ・・」

初めて守りたい女だった。

戦える力を持っていて、背中を預けてもいいと思える女なのにこの手で守りたいと思った女。

「超えてやる・・」

思った想いは変わらねぇ。
他に守るヤツがいたとしても、俺はを守る。

この手で・・・











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