第14章 第4話 2人の男
『・・順調にいけば3日ぐらいで来ると思う。
あら?もしかして・・・
あなたは、チョッパー?』
タヌキを見て微笑む。
チョッパー、そうだ確か手配書に書いてあった名だ。
50ベリーの麦わらのペット。
「俺の事知ってるのか?」
『知ってる、サンジから聞いたの。
凄腕の立派なお医者様だって』
「そんな褒めたって・・照れてねぇぞコノヤロー」
明らかに照れているタヌキ。
そんなのに構ってはいられねぇ。
俺はに詰め寄った。
「おい、さっきのはどうゆう事なんだ?」
『さっき・・?
あーぁ。私、前から誰が何処で何をしているか知る事出来るの。
最近は、風操れるみたい』
「・・・そうか、なるほどな」
軽く言われ軽く受け止めたが、何処にいるかわかるだと?!
風を操れるだと?!!
『血の力みたいだよ。
だから、ローを探して連れて来るのにちょっと疲れた』
「大丈夫か?そうだ、お前虫に刺された覚えないか?」
頭を抱える俺の代わりにに寄り添うタヌキ。
俺は、まだ少し考える時間が欲しい・・
『えっと、虫?あっ!あの・・赤い色の虫かな?』
そう言うと体力の限界だったのだろう。
また、瞳を閉じた。
「さっきので何かわかるか?」
「あぁ、種類がわかれば薬が作れる」
調べてくると言うタヌキは部屋を慌てて出て行った。
残された俺は、のそばにまた新たな氷を作る。
トラファルガーが来るまで3日。
3日もこの身体は保つのか?
額に浮かぶ汗を拭ってやる。
頬に手を添えてやると、心地好さそうな表情。
俺はタヌキが来るまでそうしてやっていた。
「わかったぞ!虫の種類が!!」
「こいつならあの花が1番だ」
「でも、今在庫は無いぞ」
「取りに行くにしても」
村人の話では、ある花を煎じた薬が効くらしい。
だが、その花は取りに行かなけれいけない。
そこが問題だった。
満月の晩にしか咲かない花。
次の満月は3日後。
トラファルガーが来る予定の日だった。
どっちが早いか・・
「俺が取りに行く、場所を教えてくれ」
3日もジッとはしていられなかったんだ。