第1章 ギャンブル
「熱、出たんだから、寝てて」
昼間の仕事から解放されて帰ってきたら疲れが溜まっていたのか熱が出てしまった。
夏蓮に念押しされて夜の練習は休むように言われる。
「ん、ありがとう。夏蓮…」
「今日は私の部屋で寝るのよ。」
自分の部屋に入ろうとしたら止められて夏蓮の部屋に押し込まれた。
「どうして?」
戸惑っている聞き返す。
「確認したいことあるから…それに看病もできるでしょ?」
「気を遣わなくていいのに…休むくらい一人でできるわ…」
「まぁ、そう言わずね。私の気がすまないから…その前に私は練習してくるわ。確認もあるし…」
「確認って?」
さっきも言ってたけど意味が分らなかった。
「夏音には関係ないことだから大丈夫よ。」
「そう…」
本当に関係ないことかな?夏蓮に限って私には秘密にすることなんてないのに…
気になるなぁ…
「疑ってるでしょ?」
「う…まぁ…」
「夏音が気にかけることじゃないの。私が全部まるく収めるから」
ますます気になるわ。
何する気だろう?
夏蓮は突拍子もないことするから心配よ。
特に私のことでは。
あの俳優の時も凄かったし…社長もなにかしたみたいで最近は本当に渡りがほぼない。時々、顔を見せても泊まりもせずに帰っていく。
社長は大人だからか、我慢したのかも知れないけど…
ジヨンになんかしたら…
ジヨンも黙ってないだろうし…
熱さえなければ、止められるのに…
問題なことが起きないことを祈るしかない。
電話でもしようかな?
そんなのうっとうしがるかな?
やめとこう…
悩んでも起きてしまうことはしかたない。
後から謝るなり、なんなりすればいいわ。
夏蓮がこれ以上心配しないように大人しく部屋で寝てよう。
私は夏蓮の言われた通りに夏蓮の部屋に入って氷まくらを用意して枕に置いてベットに横になった。