第1章 ギャンブル
「次はジヨンだし、ね、大丈夫よ。」
「そっか、じゃぁ、いい…」
ギュッと抱き込まれていた手をあっさりと離してスッと聞き分けよくいきなり離れてくれる。
あれ?意外にあっさり開放されちゃったわ
「でもそのあとのヨンベヒョンとテソンは私、その方が面白いと思いません?髪を結んでチラリと背中が見えるバージョンほしくないです?」
そしていきなり、カメラマンに直談判して提案し出す。
我が、妹ながら時々、分らない。
「いいねぇ~、それいただきだよ。夏蓮ちゃん」
カメラマンさん、のっちゃうし、私はそういうひらめきは夏蓮には敵わなかったりするんだよなぁ…結局助けられちゃった。
そんなところ、ジヨンに似てるかも…
なんていったら二人とも怒りそうね。
「じゃぁ、ジヨン撮影するから位置について」
ジヨンは言われた通りにセットにスタスタと歩いていく。
私も一緒についていってスタンバイした。
ジヨン、さっきから何もしゃべらない。
どうしたんだろ?
「………」
「………」
二人沈黙が続いた。
私から声かけるべきかなぁ?
「ジヨン、もっと顔寄せて、表情硬いぞ。どうした?」
思っていた通り表情がでてなかったのかカメラマンさんにダメだしされる。
「どうしたの?そういえば、夏蓮と戻ってきたよね。夏蓮、迷惑かけた?」
「別に…」
もっと表情が硬くなった。
私に話しかけられたから?
「なら、機嫌直してよ。撮影にならない。」
プロなら、表情管理って言ったのは君ってテソンに聞いたわよ。
「こっち、向いて、私を見て、好きな子だと思って…思えなくても思うのよ。プロでしょ?」
顔を背けていたジヨンの顎を指で私の顔に近づけて挑戦的な瞳で見つめた。
君はプライドあるからこんな風に馬鹿にされたら黙ってないでしょ?
「後悔すんなよ…」
でも予想に反して切なげに胸を痛めているかのように私を急に見るから私の方が胸を掴まれたみたいに痛くなった。
得意な妖艶な笑みで睨まれると思ったのに…