• テキストサイズ

【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第13章 文化祭 1日目


「お帰りなさいませ、お嬢様(棒)」

十「お帰りなさいませ、お嬢様~」

十四松と2人で出迎えと席案内をする

何故だか分からないが廊下には長蛇の列。写真を撮りたいと言われる・・・全て断っているが

キャーキャーワイワイ、並ぶ女の子達をみると楽しそうだと思うが、理解は出来ないな

十「君、次!」

パタパタと走ってくる十四松

「飲食する場で走るんじゃない」

十「あい」

そんなやり取りをすれば黄色い歓声が上がる

『いやーん、執事さんが教育係みたい~』
『見習いメイドとかいいよね』
『クール執事たまんない!』

口々に言われるが、ホント冗談じゃない
帰りたい、逃げたい・・・早く終わってくれ

客を捌くのに精一杯で慌ただしく時間が過ぎていく
気が付けば昼も過ぎて、演劇部の舞台が始まってしまっていた

「悪い、少しだけ抜けていいか?」

A「休憩もなかったもんね、1時間くらいなら大丈夫よ」

その返事を聞くや、体育館に向けて走り出す

扉を開くとちょうどカラ松が舞台に立っていた
姫に叶わぬ想いを抱く役だと言っていたか

カ「何故、何故貴女なのだろう・・・決して結ばれることはないというのに。あぁ、運命は残酷だ・・・!」

スポットライトを浴び、姫への想いを吐露しながら涙を流す
どうしてカラ松の涙は綺麗だと思えるんだろうか

ここでも黄色い声が飛ぶ
カラ松に向けられたその声に苛立つ

カラ松は俺の恋人なんだ
お前らにはもったない

普段見れない演技をしているカラ松を観れたのはいいが、こんな苛立ちを感じなきゃいけないのは嫌だな

これ嫉妬なんだよな、多分

緞帳が降りると同時に足早に教室へ戻ることにした

/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp