第13章 文化祭 1日目
side.
始まってしまった、文化祭
クラス委員長が張り切って、執事喫茶を勝ち取ったと息巻いていた
自身は内装準備に回ったから当日はフリーだ
にしても面倒だ
いっそ来たくなかったが、担任に出席だけはしろと言われた
まぁ、午後からの演劇部を観てくれとカラ松に頼まれたからついでの出席、ということにしておこう
午前中は暇だな
屋上で時間潰すか
?「君発見伝!!」
十四松の声
なんとなく嫌な予感
十「ぃよいしょーー!」
「うわっ、おい!」
ダンベルを持ち上げるように抱き上げられ、猛スピードで走り出す
まさか
十「連れてきたよ~」
A「ありがとう、松野君」
B「ごめんね、フロア担当が2人休みで松野君と君にお願いしたいの」
冗談じゃない
当日なにもしなくていいって言うから準備手伝って、今日だって登校してきたのに
「やだ」
A「そこをなんとか!ほんとに回せなくなっちゃうの」
十「君やらないの?一緒にやろうよ!」
なんでお前は乗り気なんだ
・・・仕方ない
「はぁ・・・分かった」
B「ありがとう!すぐ準備するよ」
バタバタと着替えさせられ、メイクや髪のセットをされる
燕尾服に白手袋、メガネ
横髪は片方を後ろに撫でつけられる。前髪は横髪とは反対側へ分けられ片目が隠れそうだ
A「完璧!女性客取れそうね」
B「こっちも出来たよ」
十四松も準備を終えたようだ
「・・・・なんでメイドなんだ?」
メイド服に身を包み、髪を無理やり2つに縛られている
十「あはは~、めっちゃスースーする!!」
本人は気にしていないようだ
何はともあれ、面倒なイベントが開幕した