第8章 デート
翌日
遠足へ行く子どもの様に早起きしてしまった
しかしあれこれしてる間に、約束の時間が迫ってくる
服や靴をどうするか悩む
あまりラフなのもどうかと思うし、カジュアル過ぎてもダメだろうか
・・・はどうなんだろう
前の試験勉強も学校帰りだったから私服を見たことがない
何を着てもカッコいいんだろうな
ワクワクしてきた・・・けど同時に緊張もする
とりあえずジーンズに無地のTシャツ、ノースリーブのガーゼショールカーディガンを身に付ける
…姿見が欲しいな
ピピッ ピピッ
待ち合わせ時間に合わせてセットしておいたアラームが鳴る
カ「もうそんな時間か」
ワタワタとスマホを手に取り、ボディバッグを肩にかける
転げ落ちそうな勢いで階段を降り、玄関を出る
浮かれている心同様、足も急く
気付けば駆け出していた・・・彼が待つであろう場所に向かって