第8章 デート
side.カラ松
部活を終え、帰り支度をする
ふとスマホをみると、新着メッセを知らせる画面になっていた
開くとそこには
『明日暇か?商店街行くけど』
からだ
行くけど、で途切れているが暇かと聞くからには一緒に行っていいと捉えていいのだろうか
取りあえず返信だな
『明日は部活ないぞ。一緒に行っていいのか?』
デート、という意味ではないかも知れないが、一気に鼓動が跳ねる
まさかから誘われるなんて
♪~♪♪~
思わずニヤけていると着信を知らせる音楽が鳴る
カ「もしもし?」
『いいから連絡したんだけど』
聞く人が聞けば不機嫌そうな声
寝てたんだろうな
カ「行く!行きたい」
『なら10時に駅前の赤塚像な』
カ「あぁ、楽しみだ」
今の俺は眉が下がって情けない顔をしているんだろうな
『んじゃ、明日』
用件だけ言って早々に切られる
それでも誘われたことや連絡をくれたこと、声を聴けたことが嬉しくてスマホを握りしめる
あぁ、早く明日にならないかな