第8章 デート
side.
カラ松が恋人になった日からすぐ期末試験になり、あっと言う間に夏休みに入ってしまった
しかもカラ松は文化祭に向けて部活が忙しくなり、連絡をするのが憚られる
会いたい、という感覚なのか、とりあえず一緒に出掛けてみようかと考える
「・・・連絡してみっか」
スマホを手に取り、カラ松にメッセを送る
今じゃなきゃいけないわけじゃないから、断られたら次の機会か
期待はしない
今までの俺ならそう思っていた
それが今では返事がどう来るか気になる
変だよな
ついこの間まで他人に関わるのが煩わしくて仕方なかったのに
・・・つか返事こねぇ、部活か?
ま、いいや。無視はしないだろう
そう思いベッドに横になる
程なくして瞼が重くなってきて微睡む
メッセの返信を、どこか心待ちにしながら・・・