第6章 ハプニング
「そっちバレーか」
カ「うわあぁぁぁあ!」
突如真後ろから声がして、飛び上がるほど驚く
振り向くと不機嫌そうな
「何だよ、その声・・・」
カ「すまん、急で驚いたんだ」
区切りのネットを開けながら話しかけてきた
カ「さっきのみてたぞ、カッコいいな」
自然と笑みがこぼれる
本当にかっこよかったから
「・・・」
当人は無言でこちらを見ている
反応がないのが不思議で首を傾げると、ネット開けている手とは反対の手が伸びてきた
すると俺の頭をクシャクシャにしながら
「男に言われても嬉しくない」
と言い放った
しかし、よくみると口角が上がってる気がする
・・・気がするだけかも知れんが
「まだやらねぇの?あんたの失態みてやるのに」
カ「あぁ、まだだ。フッ、俺の華麗なボール捌きに驚くんじゃないぞ?」
なんて軽口を叩く
これが授業中じゃなければ、周りに人がいなければな
そんな思考を遮ったのは十四松の大声だった
十「くーん、ドゥーーーン!!」