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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第5章 表情


side.カラ松

今朝は驚いたな
わざわざが教室に来て礼を言うなんて
心の準備が出来てなかったからどもってしまったが

恋というものは厄介だな
自覚してから蝕まれるのが早すぎる
現にに会いたいがために屋上へ向かう…いるとは限らないがな

屋上へ出ていつもの場所に向かう

いた!

閉じていた目を開けてこちらを見る

「あ…来た」

カ「もしかして歌い終わりか?」

は歌っている時、目を閉じている
歌に集中したいんだろうな

「あぁ、ちょうど今な」

カ「そうか、もう少し早く来たかったな」

そう言いながらの隣に腰かける
そのままお互い口をつぐんでしまった

「なぁ、演劇部って部活やってんの?」

静寂を破ったのはだった

カ「あぁ、一応な。最近は自主練が多いが…そうだ!」

俺は鞄の中を漁る
取り出したのは1冊の本

カ「練習の一環でな、異性を演じてみろと言われたんだ。少しでいいから読み合わせしてくれないか?」

「めんどくさい」

即答。想定済みだ

カ「そう言うと思ったぞ」

「けど、面白そうだしやるわ」

ヒョイと本を取られる
まぁ、何度か読んだしある程度覚えてるから問題ないか

「どこやんの」

が了承してくれた
ただそれだけなのに嬉しい
逸る心を抑えるのに精一杯だ
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