第31章 番外編 兄弟が見た二人
ト「で、一松兄さんは?」
一「え・・・俺も言うの」
ト「もうここまで来たら皆の聞くよ、ほら」
一「え、えーと・・・路地裏で」
ト「路地裏?」
一「商店街の隅で友達と遊んでたら遅くなって、帰ろうとしたら声がして」
チ「友達って」
ト「シッ、猫でも一松兄さんには友達でしょ」
一「どうしようか迷って覗いたら・・・・」
* * * * *
『バイト終わるの待ってるなんて、健気じゃん』
カ『明日休みだから・・・ん、んぅ』
カラ松が壁に押さえつけられ、キスをしている
舌が絡む水音と、カラ松のくぐもった声が響く
つか長い・・・・帰りたいのに
* * * * *
一「ってことがあった」
チ「うわ、一番バッチリ見ちゃってるじゃん」
ト「僕が聞いたから仕方ないけど、結構生々しいね。てかバイトしてるんだ」
十「カラ松兄さん待ち伏せ?!ストーカー?!」
一「合意だから違うでしょ」
ト「いやぁ、一松兄さんのはインパクトあったねぇ。てか覗いた後、見てたの?」
一「ヒヒッ、パパラッチ気分で見てた」
チ「うわ、悪趣味。できればそういうの見たくないじゃん」
お「俺らがこんだけ目撃してるのに、他の奴らは見てないの?」
ト「ん~、未だに君の彼女探ししてる人いるからバレてないんじゃない」
一「そいつ目ぇ節穴だな」
お「ぶふっ、言えてるわ」
ト「とりあえず、あの2人がラブラブだってのは分かった」
チ「分からなくてもよかった気もするけど」
お「まーまー、俺らくらいは味方でいてやらないといけないしな・・・なんてカラ松いないから言えるけど」
チ「別に否定してるわけじゃないし、何かあれば味方くらいはするけどさぁ」
十「おそ松兄さんが兄さんらしいこと言ってる!」
一「明日雨だな」
ト「やだ~、僕明日出掛けるのにぃ。てか、チョロ松兄さんは拒否すると思ってた」
チ「ま、あんなんでも一応兄だからね」
ト「チョロ松兄さんがデレた」
そのままワイワイと他愛ない話が続いたのだった