第31章 番外編 兄弟が見た二人
「だって。よかったな」
カ「そんなに見られてたなんて・・・」
居間の前の廊下で顔を赤くして、俯くカラ松
その横で楽しそうにクツクツと喉で笑う
デートをして、たまには松野家で過ごそうと戻ってきたところ、兄弟達の話が聞こえたのだ
一部始終聞いてカラ松は恥ずかしくなったようだ
「でも、味方でいてくれるって言ってるじゃん」
カ「にも蓮さんと結衣さんがいるじゃないか・・・・俺も、な」
「そうだな。俺もカラ松を守るから」
そう言ってどちらからともなく顔を近付けていく
鼻先が触れる・・・唇が合わさ
十「あーー!兄さん達チューでっか?!」
らなかった
ト「え、なに?」
お「あれ、カラ松にじゃん」
チ「流石に目の前では止めてくれない?」
一「どこでも盛るなよ。発情期の猫か」
廊下に出た十四松の声を皮切りに、ゾロゾロと廊下に出てくる
カ「え、あ、ちがっ」
慌てて体を離し、弁明しようとするカラ松
そんな彼の顎を掴み、キスをする
チュッと音をさせて、触れるだけで離れる
「俺達ラブラブだから、邪魔すんなよ」
悪びれもせず、べーっとおそ松達に向けて舌を出しながら言う
チ・ト「ぎゃぁぁぁあああああ!」
お「ひゅ~~」
十「わお」
一「・・・・」(白目)
カ「な、な・・・・ばか~~~~~!」
穏やかな昼下がりに似つかわしくない、チョロ松・トド松の甲高い悲鳴と、カラ松の絶叫がこだましたのだった・・・
-fin-