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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第4章 体温上昇


十四松から受け取った束の中にあった地図を頼りにの家に辿り着く
全戸で6世帯程のアパート。その1室の前にいた

カ「本当にここなのか?」

表札がないから確かめられない
取り敢えず呼び鈴を鳴らす
室内に響いているのが微かに聞こえた。が、家主は出てこない

もう一度鳴らす
…やはり違うのか?


仕方ない、一度学校に連絡するか
踵を返そうとしたその時、ガチャリと戸が開く

「…はい?」

戸のフレームに凭れる様にして立つ

カ「休んでるとこすまん。十四松からプリントを預かってな」

鞄から取り出して差し出す
が、一向に受け取る気配がない

見れば俯き肩で息をしている

カ「大丈夫か?」

「……あぁ」

それきり動こうとも喋ろうともしない

カ「なぁ、飯や薬はどうしてる?」

「食ってない…つか食いたくない」

そんなんじゃ治るもんも治らない

カ「すまん、邪魔するぞ」

「おい、何勝手に」

カ「勝手にしていいと言ったのはだろう。それにそんなんじゃ治らないだろう」

届け物をもう一度鞄へ突っ込む
抗議の声をものともせず、の手を引き部屋に上がった
相当熱が高いのだろう、手も熱いし汗ばんでいる

カ「薬はあるか?」

「ある」

カ「米と卵があるから…」

失礼ながら、台所周りを確認していく
おかゆくらいは作れるな

「おい、そこまでしなく…」

カ「病人は大人しくしているんだ」

キッとをみる
当人は何かを言おうと口を開いたが、小さく溜息をついてベッドに座った

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