第4章 体温上昇
side.カラ松
最後の授業を終え、帰り支度をする
部活は大きなコンテストや観劇会がないので自主練続きだ
小腹も空いたし、どこかに寄ろうか。寄るならおそ松にでも声をかけるかな
?「カラ松兄さーーん!」
周りのざわつきを掻き消す大声。この声は
カ「十四松、もう少しボリューム絞るんだ」
十「たはー、サーセン」
悪いと思っていないだろうな
ニコニコしながら俺の前まで歩いてくる
カ「どうしたんだ」
十「くん家行ってくだせぇ」
そう言いながらプリントとノートの束を差し出す
聞けば、は熱を出して休んだらしい
十「僕部活助っ人あるから遅くなるし、あと頼めそうなのカラ松兄さんくらいだから」
カ「俺の方は部活もないし構わないぞ」
差し出されたままの届け物を受け取る
十「その中に先生がくれた地図もあるからねー!」
既に教室の戸へと走り出し、こちらに手を振りながら叫ぶ十四松
あれで転ばないしぶつからないから不思議だな
カ「さて、行くか」
に渡すものを鞄に入れ、教室を出た