第4章 体温上昇
side.
1日を無難に過ごし、家に帰る
「疲れた・・・」
鞄を放り投げ、ベッドに座る
食事を作るのも億劫だ
静まり返る家の中
小さなテーブルとテレビ、ベッドがあるだけ
あとはキッチンとユニットバス
この静かで小さな空間が心地いい
思い切って一人暮らしをして正解だった
頭で手を組み、仰向けに寝そべる
「カラ松・・・ねぇ」
何であんなに絡んでくるんだ
十四松と知り合いだったから興味が湧いただけとかだろうな
でも今までの奴らと違った
だからなのか、不思議と嫌じゃなくなっている
「何にせよ勝手にしろって言っちまったし、考えても仕方ないか」
成るようにしか成らないな
諦めにも似たものだった
「ふぁ・・・ねみ」
もうシャワーを浴びて寝てしまおう
今までと同じ、日常がまた始まる
そう思っていたのに
目を覚まして感じたのは気だるさ
どうやら熱が出たみたいだ…起き上がれない
一先ず学校には連絡したが、そのまま意識が遠のいた