第22章 チョコレート・パニック
カ「すまんな」
ベルが鳴り終わると、体を離される
「別に、あのままでもよかったけど」
カ「そ、そういうわけにもいかないだろう」
「俺は構わないって」
♪~♪~
鳴り響く音楽
俺だ
画面を確認すると、母さんからだった
「もしもし」
結衣『君、今お昼休み?』
「あぁ」
普通に会話が出来る
堅苦しく敬語を使っていたのが遠い昔のようだ
結衣『明日泊まりの準備していらっしゃい、カラ松君も一緒に』
「は?」
泊まりにこいってのはいいけど、カラ松もって
しかも後半すげぇ強調された
「カラ松、明日明後日空いてるか?」
カ「ん?あぁ、予定はないぞ」
「空いてるらしいから一緒に行くわ」
結衣『よかった、待ってるわね~』
嬉々とした声で告げ、プツリと電話を切られる
「明日、泊まりの準備して一緒に来いって」
カ「・・・え」
「昼くらいに迎えに行くから」
それだけ言って立ち上がる
「・・・行くか」
カ「もう行っちゃうのか?」
不満げに唇を尖らせているカラ松
やっぱ煽ってるよなぁ、でも学校だし我慢我慢
「まぁ、ちょっとやりたいことあるし」
カ「なら俺も行く」
連れ立って屋上を出る
これ以上カラ松を煩わせて欲しくない