第7章 この瞳に和と洋 【R18】
初めて口にするすき焼きは甘辛い味付けで驚いた
「これはうまい。甘辛い味で香味、色々な食感を楽しめる。ぎゅうにくとやらも、この味によく合うもんだ」
(良かった…確か牛肉は明治に入ってから口にし始めたものだから、邪道かと思ったけど…)
今度は卵をつけて食べてみる
「これは味がまろやかになるな。コクもある、めいも料理は本当にうまい。今まで食べてきたものよりもはるかにな」
「ほ、褒めすぎですよ//」
ほんのりと顔を赤らめ俯く仕草が愛おしい
(ちょっとの事でこんなに赤くなるとはな。愛おしさが募る)
「嘘ではないぞ、俺のために懸命に夕餉を作ってくれるか尚美味いのだ」
(そ、そんなに褒められたら本当に恥ずかしいのに…)
他愛ない話をしながら二人はゆっくりと夕餉を楽しんだ
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食事を済ませ、風呂の準備をする
「信玄様、お風…湯殿にお湯入りましたよ、先にどうぞ」
「あぁ、ありがとう。一緒に入るか?」
肩をぐっと抱き寄せられ、顔がが間近に近づく
「せ、狭いですから//ま、待ってますーーー」
(また恥ずかしがってるな)
「めいの肌はもう、隅々まで見てるぞ?恥ずかしい事はないだろう?」
「いえ、あ、あの…」
(やれやれ、今度また誘うとするか)
「では行ってくるよ」
お湯の出し方、シャンプーやリンスの事は事前に説明し、分かるように容器にマジックで書いているため、信玄はすぐ使い方をマスターしていた
めいはその間に洗い物をし、寝支度をしていた
「めい、いい湯だった、君も入っておいで」
パジャマを着た信玄にドキッとした
胸元はが大きくはだけ、逞しい胸板が見え隠れし、手術跡も痛々しく残っている…
「あ、はい//」
「待ってるぞ」
(湯上りのめいは色っぽいからな)
暫くするとめいは風呂から出てきた
「お待たせしました」
(やはり、湯上りは特に色っぽいな)
無造作に髪を束ね、何かを手に持ち信玄の元へやってくる
「信玄様、ここに頭を置いてください」
正座してぽんぽんと膝を叩く
「膝枕か。どうしたんだ?」
(めいの膝を枕にか、実に嬉しいことだ)
「ふふ、それはお楽しみくださいですよ」