第1章 不器用な花と蜜 【R18】
力の抜けためいは褥へと崩れ落ち膝立ち状態、僅かに身体を震わせ幸村にしがみつく
「お前のいない人生なんか考えられねぇよ」
囁くように告げられ、同時にまた口付けが降り注ぐ
あやすように唇を啄み、ゆっくりと舌を差し入れ舌を探り寄せ強弱を付け吸い上げる
「んんっ、ふぁぁ…あぁっ」
儚い水音を立て唇を離すと、耳朶をやんわりと食まれた
「ん…っっっ…」
「めい…」
口付けは耳から涙で濡れた頬へ寄せられ、首筋をなぞり襟元が幸村はの手がスルリと忍び込む
少しはだけた襟元から鎖骨へと唇が寄せられ、甘噛へと変わる。
強く吸い上げられ、チリっとした痛みと紅い華が散る
「あぁぁん」
華を散らした場所へ優しい口付けが降り注ぐ
「ま、待って、、こ、こんな時間に誰が来ちゃうよ…」
「心配ない、謙信様は視察で城下の宿にいる。いずれ信玄様も落ち合うはずだ。佐助もついて行ってる。信玄様が甘味を食いすぎないように見張りとしてな」
そう告げながらスルスルと帯を解きはじめる
「で、でも、まだ日が高いし…恥ずかしいよ…」
幸村の胸を押し抵抗するが、幸村の手は止まることはない。
「ダメっ…まっ、待って幸村…」
顔を真っ赤に染め訴えるがこの姿が逆に幸村のを煽る
「待てねぇ」
(やべぇ…こんな瞳(め)で訴えられて、待てる訳ねぇだろうが)
めいの瞳はトロンと潤み微かに震える唇からは女の色気を醸し出していた
「これ以上煽んな…」
「えっ…はぁぁーんっ」
帯は解かれ褥へパサりと落ちる。着物も襦袢も合わせはだらしなく開き、幸村の掌はスーっと胸へとたどり着く
柔らかな膨らみに手をかけ優しく無骨な手のひらが胸を揉みしだく。
「はぁ…あぁ…っん」
やわやわと胸を揉みながら褥へとそっと押し倒され、すかさず幸村は足を割って覆い被さる
目の前には欲情を滲ませた幸村の顔、恥ずかしさのあまり、足を閉じたくても閉じることすら出来ない
これから起こる行為の恥ずかしさと欲情が入り交じりめいの目にはまた一筋の涙がこぼれ落ちた