第5章 天仰ぎし恋と愛 【R18】
「俺に嫌われたとはどう言うことだ」
寝言を呟いていたことを告げると、顔を横に背け涙を零す
腕を引き上げ胸に抱きとめると
「俺には言えぬのか…」
悲しげな声色で問われ、口を開いた
「信長様が…うぅ…出掛けられる時に…朝の、、口付けを…してくださらなかったから…お顔も……見せ…て、、、くれなかった、、から…」
子供のように泣きじゃくるめいの頭を優しく撫でる
「ご、ごめんなさい…私…我儘言っちゃいけないのに…」
「めい、よく聞け、我儘とはなんだ?貴様が俺を思う事は我儘と言うのか?」
心無しか悲しげな声色
「俺は貴様を見ればこうして腕の中に抱きとめ手放したくなる。貴様の温もりは何者にも変え難い、故にあの時は口付けをせず俺は褥を後にした」
めいは顔を上げ信長を見つめると、ほんのりと顔を赤くしている姿が目に入った
(信長様の顔。あ、赤い…//)
「我儘な事をしたのはこの俺だ、許せ」
「わっ、、我儘じゃないですっっ!!」
ギュッと抱きつき頭をブンブン振ると
「俺の帰る場所は貴様の元だ。何処へも行くな」
「はいっ…」
濡れた目元に口付けを落とし滑るように唇に口付けが降りた
ずっと欲しかった甘く優しい口付け。啄むように下唇を喰まれ応えるように優しく喰みかえす
「んんっ」
角度を変えちょんちょんと舌先で合図されれば自然と唇開き舌を迎え入れる
スルりと入り込んだ舌はゆっくりと口内を這い回り歯列をなぞりめいの舌を誘う
おずおずと差し出された舌を掬い絡めては吸い上げを繰り返せば甘く艶めいた吐息を零し始める
「ふぁぁーー」
何度も舌を、唇を味わいながら帯を解き襟を広げ鎖骨へと唇を滑らせた
白く決め細やかな肌。鍛え上げた己の体と違い、ふっくらと柔らかな胸。曲線を描く腰つき細くしなやかな足。その全てが信長の欲情を駆り立てる
チュっと音を立て舌を這わしてはきつく吸い上げ紅い鼻を散らす
「あんっっーー」
徐々に胸へと華を散らし、片方の手は胸へと辿り着く
無数の華を散らしやわやわと揉みしだく。円を描くよう優しく弄べば吐息は荒くなり喘ぎ声に変わる
「んあぁーーっっ」
「もっと聞かせろ、甘い声を。俺だけが知る貴様の声を」
指先は頂を摘み、くにくにと捩り始めた
「あぁぁんーーー」