第3章 白銀の陰と陽 【R18】
「光秀さん、この御伽話を光秀さんに読みますね」
「俺にか?何故だ?」
幼子でもない大人に何故、御伽話を読むのか…光秀には皆目検討もつかない様子
(めいは、何を考えている?)
「ふふ、何も考えずに、ここに頭を置いて横になってくださいね」
そう言うと、正座し、膝をぽんと叩き膝枕をすると申し出た
「ほぉ、膝枕とな、どんな意地悪をされたいんだ?」
「だからっ!意地悪されたいんじゃなくて…甘える事を知って欲しいんです…//」
(言っちゃった///…は、恥ずかしいっっ…)
不敵な笑みを浮かべながら言われたとおり膝に頭を乗せる
(甘える?やはり、こいつは面白いな、真っ赤な顔をしおって)
「えっ…っと、じゃぁ、はじめますね。昔々あるところに……」
気を取り直し物語を読み始めたのだった
(これが御伽話とな、まさに夢の中の話のようだな)
優しい声が耳に残る、何より、めいの膝は心地が良い
男にはない、肌の柔らかさは着物越しにも感じることが出来る
心地の良い肌のぬくもりと、優しい声にしばし体を預けていた
(良かった、リラックスしてくれてる)
「ーーーなったとさ。めでたし、めでたし」
読み終え、書物を褥に置くと、目を瞑り無防備な光秀がいる
(光秀さんの髪の毛ってやっぱりサラサラだよね。睫毛長いし、綺麗な顔立ち)
そっと、髪に触れてみると白銀色の髪は柔らかく艶を帯びており、手触りがとても良い
「甘えてもらうって言ったけど、違ったかな…」
思わず独り言を呟きながらも、そっと頬に手を寄せる
パシっと手首を掴まれ、動揺していると光秀は上半身を起こした
「お、起きてたんですかっっ//」
「大きな独り言だな、それでは誰かに聞かれてもおかしくないぞ」
「…っっ//わ、忘れてください…」
「甘えさせてくれるのだろ?忘れる意味は無い」
「そ、それは…」
「赤子のように甘えさせて貰うぞ」
「えぇ!?…あぁ…きゃっ//」
首筋に口付けを落とされ、帯を緩められると、驚き体制が崩れ、壁に背を預けるかたちになってしまう
鎖骨へと口付けを落とし、合わせをゆっくりと開いていくとふっくらと柔らかな胸が露になり、めいは思わず隠そうとするがそれを許す事はなかった
「み、光秀さ、ん…やぁ…は、恥ずかしいっっ//」