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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第3章 白銀の陰と陽 【R18】



三日後、針子の仕事を調整していためいは足取り軽く廊下をあるいていた


(良かった、光秀さんの誕生日お祝いできる)

光秀の御殿へ行こうとしていたところ、肝心の行灯を持ち忘れ自室へと向かう途中、後ろから腕を捕まれ振り返ると間近に顔がある


「……ひゃぁっっ!、!」

「何顔真っ赤にしてんだ?俺に抱かれたくなったか?」

獲物を捉えたような鋭い眼差しを向ける政宗がニヤリと口角をあげ、耳元で囁く


「ち、違うっ!!驚いただけ!!」


「そんな、脳天気な女とたわむれるとか、バカみたい」

呆れ顔の家康が冷たい視線で言い放つ

「家康、お前はほんとに天邪鬼だな」


「政宗さんの趣味が悪いだけです、で、あんた、何時までぼーっとしてるの?」

「え…!?」


「そんな所で突っ立ってたら邪魔、さっさと行きなよ」


(助け舟出してくれたの!?)

「ありがとう家康」

「馬鹿じゃないの?」


「家康、本当はお前、めいを狙ってるんじゃないのか?」

「あんたも馬鹿ですか?」

「素直じゃないな。めい、いつでも俺のところに来いよ」

「…気持ちだけ受け取っておく…ね」


なんとか、政宗の腕から逃れ、自室から行灯を取り、光秀の御殿へと向かった



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光秀の御殿へつき、部屋に向かっていると女中に声をかけられる

「めい様、光秀様より伝言を預かりまして、信長様の元へ半刻前に行かれたんです」


「そうなんですね…」

(仕方ないよね、信長様に呼ばれたんだもん…)

肩を落とし、仕方の無い気持ちと、寂しい気持ちの入り交じった表情を浮かべていると、女中から自室で待つようにと伝言を預かったと聞き、光秀の自室で待つことにした


「そうだ、めい様、書物庫に行かれてはどうですか?お待ちになる間、読むといいですよ」

女中に案内してもらい、書物庫へ足を踏み入れた

(いっぱい有るなぁ~読めそうなものを探さなきゃ)
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