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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第24章 秀吉生誕~乱世のぶいっふぇ~ 【R18】



中に入ると木で誂えたテーブルのような卓上に様々な料理を並べる家康と政宗の姿

「政宗さん、ここでいいですか?」

「あぁ構わない。おっと、来たか、秀吉」

「何だ?これは?なぜここに料理が並んでいるんだ?」

料理は大皿に盛り付けられ、各料理に箸も置いてある
膳もない不思議な様式に目を見張ると

「秀吉、貴様の誕生祝にびっふぇとなる宴を行う」

「びっふぇ…?」

「ふふ、びっふぇってね、こうして大皿や鍋に入ったお料理をお皿に欲しい分取って食べるんだよ」

積まれたお皿を一枚とって、説明する
食べたい物を少しずつ一枚のお皿に乗せる、食べ終わりまた食べたい物を取ると説明する

「料理揃ったぞ」

「では、お茶の用意は私が致しますね」

「その辺、茶葉の海と化するから、お前は大人しくしてて」

「光秀、水の入った瓶に酒入れようとするな」

「見つかったか」

わいわいと賑やかに宴の準備が進められ、すべて揃った所で

「では、始めるか。秀吉、今日は貴様の生誕を祝う宴、心ゆくまで堪能するが良い」


「有り難きお言葉。皆、ありがとな」

「冷める前に食えよ?ほら、これ使え」

お皿と箸を貰い、好きな料理を取り分けていく

「やっぱ秀吉さんは栄養の偏りなく盛り付けてるね」

「身体は資本だからな。偏らず食べる事は大切だ」

「いい事言うな、秀吉、光秀、三成にもその爪の垢を煎じて飲ませてやれ」

光秀は相変わらず煮物も魚も全て茶碗に盛り付けている

「…やっぱ光秀さんって、独特だよね」

「光秀、飯は混ぜて食うなと言ってるだろうが」
「三成、人参を除けるな」

やはり世話焼き体質の秀吉は自身の祝の席でも心配故に世話を焼く

「おいおい、お前の為の祝の席だぞ?眉間に皺を寄せるな」

「騒がしいな。また光秀に小言を抜かしておるか」

「あ、信長様、お皿をどうぞ」

「あぁ。しかし、このぶゅっふぇとやら、斬新な食の在り方だ。酒も南蛮の商人が持ってきたわいんと言う果実酒とういすきーと言う酒も用意したが」


乱世に似つかない瓶のお酒が目に止まる

「ウイスキーはそのまま飲んでもいいですし、お水で割って飲んでもいいですよ。ワインは…ほかのお酒を口にされるなら、悪酔いされますので、ワインのみで楽しまれた方が得策かと…」

あれこれと信長と話していると秀吉と目が合った
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