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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第24章 秀吉生誕~乱世のぶいっふぇ~ 【R18】


大荷物を抱え城へと戻る

(お腹空いた…)

太陽は真上を刺し始めお昼時をさしている

買ってきた食材を並べ政宗の指示を仰ごうとしていると

「ほら、ここで悪いが昼餉に食え」

竹の葉の包を開くとおにぎりと焼き魚が入っている

「わぁーー!!美味しそう!」

「秀吉達に飯を持たせ残りだが、それで腹の虫治まるだろ?」

噛めば噛むほどお米の甘みが増してくる
絶妙な加減で炊かれたお米と、魚。幸せな気持ちになれる

「美味しいーー!釜戸でご飯炊くと美味しいけど、政宗本当にお料理上手!」

「なんなら、秀吉やめて俺の女になるか?」

にやっと笑って間近に迫る政宗に

「悪趣味なこと言ってないでさっさとこの食材分けてくださいよね」

盛大な溜息とともに家康の声がかかる

「ああ、それはここでいいぞ」

「はいはい。置いておきますね。俺はこれから、用事があるので戻ります」

「なら家康、お前もこれ、持ってけ」

「どーも」

家康にも同じように竹の葉の包を渡した

「さてと、とっとと作るか。めい、買ってきた野菜洗ってくれ」

「はーい!」

規則正しい包丁の音がこだまする

(私もあのくらいテキパキお料理頑張って秀吉さんに食べてもらいたいな…)

つい、見入ってしまったが、我に返る
政宗の指示を仰ぎ台所からはいい匂いが立ち込めた

「いい匂い」

「煮物も出来た。このまま冷まして味を染み込ませば完成だ」

「そう言えば、政宗、これ使うって言ってたよね?」

袋に入った胡椒。砕いていないが、ほんのりと食欲をそそる匂いがする

「ああ、すり潰して魚に振りかけるといいんだったな」

「うん、お塩と胡椒を少し振りかけるといいよ」

「よし、捌いたら、活きのいいうちに使うとするか」

ほんのりと陽は傾き始め秀吉質の帰還の刻が迫ってきた

「めい、そろそろ秀吉が帰ってくるんじゃないか?」


「え!?もうそんなに経ってるの!?お迎え行っくる!」

急いで襷を外し城門まで走っていった




「はぁっ…はぁっ…よかった、まだ帰ってなくて」

慌てすぎて息が上がった、けれど愛する秀吉の帰りを誰よりも待っている。息を整え少しばかり待っていると愛おしい姿が目に入ってきた

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