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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第24章 秀吉生誕~乱世のぶいっふぇ~ 【R18】



野菜に山菜とてきぱきと食材を買う政宗

「家康、いいものがあるぞ?」

「いいもの?なんですか?」

乾物を扱う店の前で昆布、鰹節と手に取り、その先へ目線を向けると

「唐辛子?」

「あぁ、こいつは唐辛子や山椒が効いた物を好むからな」

真っ赤に熟した唐辛子、山椒の実、胡麻、海苔と豊富に揃っている

「色々あるね…あれ?これって胡椒?」

「めい様、よくご存知で。滅多に手に入らない物ですが」

「これ、個人的に俺が買う。煎じて解熱薬に使うから」

(そう言えば佐助くんも言ってたな。薬として珍重されてたって)

白い粒のもの、黒いものと売られている

「政宗、これお料理に使いたいんだけどいい?」

「へぇー。料理に使えるのか。よし、これも買うか」

「臼で挽いたり、砕いたりした物を焼き物に少しかけると味が締まって美味しいんだよ」

「いいこと聞いた。家康の飯にも使えるな」

乾物屋で一通り買い物を済ませ最後は活きの良い魚を探しにまた足を進めた

(お魚、あるかな。お刺身は難しいけど焼いたり、煮付けも美味しいし)

「あっ!お魚!」

桶に入った魚発見。井戸が近くにあり、冷たい水の中にまだ生きている魚がいた

「よし、これも買うか」

「大荷物になったね」

風呂敷一杯に荷物は入り、ここに分担して持っているが両手いっぱいに

「後から光秀さんがそっと着いて来てるから、持ってもらえば?」

「え?」

振り返ると口の端を持ち上げ薄ら笑いを浮かべる光秀の姿

「ほぉ、悟られたか」

「光秀さん!居るなら早く出てきてくれればいいのに…」

「そう言うな、今しがた用を済ませたところだ。今日はお前達に付き合おう」

飄々とめいから荷物を取り上げ、買い物に付き合うことに

「そう言えばその先で豆腐も売られていたな」

「豆腐もあるんですね」

「体にいいものだ。それも買うか」

魚に豆腐、野菜、山菜、肉こそないけれど政宗の絶品綾里の数々を思い浮かべると

ーーグゥーーー

「あ…」

「ははは、お前の腹は素直だな。後で昼餉作ってやるから、まぁ待て」

「うぅ…恥ずかしい…」

「あんた、ほんと腹も呑気だね」

「頭も腹も子供だな」

そんな何気ないやり取りをしながら無事食材調達を終え城へ戻った
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