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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第22章 とりっくおあとりーと~戦国のハロウィン~政宗【R18】



「あ、あの…」

(ど、どうなってるの??)

広間には既に光秀、家康、秀吉、三成が座り上座には信長が床机に肘をつき待ったいた

「お待たせ致しました、信長様」

「やっと来たか」

「あ、あの…こ、れは…」

皆、洋装で広間にいる。三成は変わらぬ天使スマイルでめいに声をかけ


「政宗様よりお伺い致しました。今日は異国でははろうぃんと言うお祭りだそうですね」

「本当、迷惑な話。訳の分からない物を着せられて騒ぐとか、馬鹿じゃないの?」

「家康、信長様の前だ、慎め」

「ようふくとは案外身軽だか着るのが手間だな」

心酔うんざりした顔の家康と、窘める秀吉、不敵な笑を浮かべる光秀

「揃ったな。めい、貴様の時代にあったはろうぃんとやら、詳しく聞かせろ」

(え?ハロウィンを楽しむために皆、洋装なの??)

信長は目新しい物好きだと分かっていた。退屈しているということも耳にしていためいははろうぃんについて話し始める


「つまり、南瓜と言う野菜の収穫を祝う祭りで…子供たちが主に普段見ることのない格好で…」

何とか説明を終えると

「貴様のいた五百年後の日ノ本では見慣れる格好で宴をしていたのだな」

(うーん…まぁそう言う事だよね)


「そう…ですね…楽しむことが第一と言いますか…」

「しかし、この格好、動きやすいが、着るのに手間取るな」

政宗の一言に信長も

「確かに。何とも妙な格好だ。貴様が俺と本能寺であった時もこのような格好だったな」

くくっと信長は笑いあの日の事を懐かしんだ

(そう言えば…タイムスリップした時洋服で信長様にあったんだ)

「そうですね…」

「暇を持て余していたからな。今宵ははろうぃんとやらを楽しむぞ」

「嫌です」

家康は間髪入れず拒否の意向を示した

「こら、家康、信長様になんて口を聞くんだ」

「そうと決まれば宴の準備だなりめい、手伝え」


(なんか、ハロウィンの意味違うような…)

ニヤリと笑う政宗に手を引かれめいは宴の準備に取り掛かることになった


その日の夕刻、乱世ではありえない洋装で宴が開かれ女中や家臣達も目を丸くしたのだった


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