第19章 童心忘れるべからず~信長 ~R15~
「の、信長…様!?」
「貴様と出会い、俺の知らぬ事を知得た。故に褒美をやろう」
「えっ!?あっ…んんっっ」
甘く優しい口付けが落ちる
何度も何度も味わうように落ちる口付け
(こ、こんな…の…)
抵抗する術もなく、着物ははだけ足元に手がかかる
「あっ…」
柔らかな部分に唇が吸いつけられ紅く華を散らす
「愛してる、ただ貴様さえいれば良い」
獲物を狙うような強い眼差しから逃れる事など出来ない
熱を帯びた体はゆっくりと重なり合った
「あっ…んっっーー…」
暴かれた素肌は桜色に染まり溶け合うように信長を求めた
「んぁっっ…!」
弱いところを知り尽くした信長の手は時間をかけ翻弄した
「世が明けるまで貴様へ褒美を与える」
(そ、そんな…も、もたないよ…)
言葉のとおり、甘く刺激を与え続けられどちらの熱か分からない二つの体は熱が冷めることはなかった
(うーん…朝?)
ぼんやりとした意識、体樹に染み渡る暖かな心地、眠りから覚める外はまだ薄暗く、目覚めるにはまだ早い
(もう少し、このまま)
隣で眠る信長様にくっつき眠るのが心地よく少し暖かくなったこの時期、ぴったりと密着は難しいがこつんと頭を胸に寄せた
規則正しく脈打つ鼓動、心地よい鼓動が再び眠りを誘った
「まだですよ…」
めいは夢を見ていた。信長とのかくれんぼの夢
鬼は信長、隠れるのはめい。どこに隠れるか悩んでいる様子
「ここじゃ信長様に見つかっちゃう…」
夢の中であちこち隠れ場所を探して歩き回る
きょろきょろしすぎて誰かにぶつかってしまった
「んっー!!」
(…ゆ、夢!?)
夢から覚めると夜着を握りしめていた
「っ!の、信長様、、!!ご、ごめんなさい!!」
慌てて手を離すと愉快に笑われる
「貴様を見ていると飽きんな」
顔が火照り真っ赤になっていると分かった
(わ、私…恥ずかしいーー!!)
思わず背を向け布団にくるまった
しかし、あっさり布団は剥がされてまう
「何をしておる?かくれんぼとやらの続きか?」
「い、いえ…そ、その…」
(だめ、今、顔見せれない…)
「ならばこちらを向け」
「そ、ほんな…きゃっっー!!」
問答無用くるりと顔を向かい合わせにされ、こつんと額がぶつかった