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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第16章 甘い違いの後~秀吉~ 【R15】


「めい、起きろ。こぉら、起きろ」

「うーん、秀吉さん、それ、、らめぇぇ…むにゃむにゃ…」

夢見心地の中、呼ばれている気がするけど、分からない

「こら、起きないなら、こうするしかないな」

何だか肌にじんわりと温かみが伝わったや否や


「ひゃぁぁぁーー!!!らめぇぇーー!!」

脇腹をくすぐられお腹がよじれそうなくらい痛い

「起きないからお仕置きだ」

こちょこちょこちょこちょ

こちょこちょこちょこちょ

「やぁぁーーー!!お、おき!!ひゃあぁはは」っっ

涙が出てきて、言葉もうまく話せない

「起きるか?」

にやりと笑う秀吉さん、ずるい…擽ったくて笑い叫んで涙出て
首をコクリと振るしか出来なかった


支度を済ませ朝餉を広間で取ることに

「お腹痛い…笑いすぎた…」

「起きなかったお前が悪いんだろ」

じゃれあったのは束の間…
入るや否や好奇な目線が二人に注がれる

「朝から盛ってたようだな」

薄ら笑いを浮かべる光秀さんの一言にきょとんとする

「へ?」

(変な声でちゃったっ…)

「なんのことだ?光秀」

「白々しいな、秀吉。朝からめいを鳴かせるとは」

横にいる政宗はにやにやしながら首を突っ込んでくるし、


「駄目だの、ひゃあー!だの何やってたんだ?」

「ぶっっーー…ゲホッゲホッ」

政宗が裏声で厭らしい声を出し家康はすすっていた汁を吹き出した


「おい、大丈夫か?家康」


むせ返り、ゼーゼーと息をする家康。心底うんざりした顔で畳を拭いている

「光秀さん!変なこと言わないで下さい!!」

朝から変な誤解をされ、顔が真っ赤になる

「こいつが起きないから起こしてただけだ」

「ほぉ。廊下に丸聞こえの起こし方とは随分と騒々しいな」

売り言葉に買い言葉、秀吉さんは光秀さんに反論するけど、
私は穴があるなら入りたい状態

(針のむしろだよ、これ…)

信長様の一言でその場は静まり返り朝餉をとるが、全然箸が進まない
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