第16章 甘い違いの後~秀吉~ 【R15】
「ほら、ここもだろ?」
爪先まで丁寧に唇を寄せられて、頭は既にくらくらしていた
重ねた互いの素肌。余裕のない私、緩く時に激しく刺激され只只愛する秀吉さんの名前を読んでいた
「秀吉さん…あっっ、、ぅぅーー!!」
「めい、もっと呼んでくれ。お前に呼ばれると凄く心地いいんだ」
隈無く溶かされた肌はひどく揺さぶられ理性の欠片も失っていた
「はぁっ…あっ…!!秀吉…さんっ!!好き!大好き!!」
肩にしがみつき何度も何度も名前を呼ぶとその度に鳴いてしまう
「あぁ……秀吉…さ、ん!激しっ!!」
「めい、愛してる。お前は俺の愛しい女だ」
何度目か分からない口づけを繰り返し、空が薄明るくなるまで肌を溶け合わせた
(んんっ…朝?)
チュンチュンと元気よくなく雀の声
秀吉さんの胸を枕に私は眠っていた。温かくて鍛え抜かれた胸板、頬を寄せると吸い付くようでとっても心地いい
(そうだ…昨日…あのまま寝ちゃった…)
二人とも何も着ていない。いつも意識を手放した私に夜着を着せてくれる秀吉さんも昨日はあのまま…眠りについたみたい
(うぅ…なんか恥ずかしくなってきた)
蘇る記憶。重ねた肌の温もり…意識し過ぎてもぞもぞしていると目を覚ましたようで
「めい、まだ少し早いぞ、ほら、もっとこっち来い」
ぎゅっと横向きになり抱きしめられた
「う、うん…」
恥ずかしくて顔は真っ赤になり、脈が早くなる
「何意識してんだ?」
「だ、だって…秀吉さんも私も何も着てない…から…」
「たまにはいいだろ。昨日、だってお前を甘やかしてたんだからな」
顔にかかる髪を耳にかけチュッと口づけを落とされる
「っ…」
「もう少しこのまま居させてくれ」
(あぁもう…一言一言が人たらしだよ、これ)
こくっと頷き再び目を閉じ振る
優しいまどろみに包まれ再び目を閉じた