第16章 甘い違いの後~秀吉~ 【R15】
「大人気ないよな。お前の優しさを踏みにじって子供じみた事をした」
「ううん、ごめんなさい…私、勝手に泣いて…迷惑かけて…」
そっと涙を唇で拭ってくれる優しくて温かい。流れるように鼻先から唇へと口づけが落ち
「んっ…」
啄む口づけの間に誤解が解けて嬉しい気持ちが込み上げてくる
「お前のことになると余裕がなくなる…駄目だな。男としても武将としても」
ばつの悪そうな顔さえ愛おしくて仕方ない
「ううん、嬉しいよ。秀吉さんが私の事、思ってくれてるんだもん」
首に腕を絡め抱きつくと、ゆっくり押し倒される
「泣かせた罰としてうーんと甘やかしてやるからな」
甘くて優しい口づけが落ちると同時に夜着の紐が解かれる
(幸せ。秀吉さんの口づけ、溶けそう)
晒された素肌に降り注ぐ甘い啄み。くすぐっくて身じろぎすると
両手をそっと掴まれ、そのまま指が絡み合う
「だめだ、ちゃんと愛されてろ」
首筋を這う舌先。全身に痺れが駆け巡り体の熱が高まってきて
「熱いな。お前の身体」
「秀吉さんのせいだよ…こんなに熱くなるの」
絡めた指が離れると夜着が取り払われ、皮膚の薄いところを指先でなぞられる
「あぁっ…んっ!」
同時にチリっとした痛みが走り体の至るところに赤い華を散らした
「まだ、これからだからな、ほら、どうして欲しいか言えよ」
「んんっ…そ、そんなこっ…あっ…!」
太股を撫で上げられてはしたない声が漏れる
「ほら、わがまま言えよ。じゃないと甘やかせないだろ?
」
叶わない、大好きな声で囁かれると思考回路がショートしちゃう
「も、もっと…触れて…」
恥ずかしくて、顔を背けてしまうけどすぐに頬に手が添えられて
「何処に触れてほしい?」
(ずるい…こんな聞き方…何処を触れられても…)
「秀吉さんの触れたいところ…全部…」
また涙が出そうになる。今度は嬉しくて、幸せで…
「俺の触れたいところは全部だって知ってて言ったな」
「あぁっ…!!ゃっ…」
敏感なところを触れられて一気に熱が高まった