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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第16章 甘い違いの後~秀吉~ 【R15】



「何だ?この香ばしい香りは?」

「秀吉、何食ってんだ?珍しい料理だな」

二人は興味津々に天ぷらを見ている。現代で食べてた料理と説明すると二人とも深く頷き

「へぇー。俺にも作り方教えろ」

「めい、俺にも食わせろ」

作り方を知りたい政宗と食べたい信長様。何だか子供がおやつを強請るようでちょっと笑ってしまう

「ふふ、いいですよ。すぐに作りますね。政宗作り方言うね」

秀吉さんに断りを入れて政宗と二人台所へと向かった





「小麦の粉に水と卵を入れて混ぜて」

天ぷらの衣の作り方を説明すると政宗は慣れた手つきで衣作りを始める

「これに野菜や魚を括らせて熱した油に入れるのか」

「うん、食材が浮いてきて、泡が小さくなったら、和紙を引いたお皿で余分な油を吸い取らせたらいいよ」

手際よく衣を付けて揚げ始める

「ジュワジュワーーージュー」

「うーん、美味しそう!」

さっとひっくり返し両面綺麗に揚がったところで引き上げ油を切る

「美味そうだな」

「政宗って本当、料理上手。始めた作ったとは思えない!」

先程作った蜆の汁とご飯を膳に乗せ再び部屋へ運んだ


「信長様、お待たせ致しました」

「礼を言う。早速食ってみよう」

「熱いので気を付けて下さい。あと、これを付けて召し上がって下さい」

「パリッーーサクッーー」

衣のサクッとしたいい音を立て信長様は静かに天ぷらを召し上がる

(お口に合うかな…)

「美味い。香ばしさと食材の旨みが引き立つ」

「信長様のお口にも合いましたか。良かったなめい」

「うん!政宗も食べてみて!折角作ったんだし」

「信長様の天ぷらは政宗が作ったのか?」

秀吉さんは深く感心している


「うん、簡単に説明したら、すぐに作っちゃったよ」

「あぁ、珍しい組み合わせで作るがこれなら、すぐに作れると分かった」

政宗も早速天ぷらを口に運び舌鼓を打った

「確に香ばしいな。油で野菜や魚を揚げるとは変わった食い方だが、気に入った」

(皆気に入ってくれて良かった)

「めい、また変わった料理教えろ」

「あぁ、珍しい料理は俺も食ってみたい。貴様のいた時代の料理をまた披露しろ」

「わ、わかりました…頑張ります」

ハードルを上げられ、たじたじになりながらも約束をした
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