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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第2章 三日月に映る光と影 【R18】


「ちょっと、失礼します」

「うーん、信長様より政宗の方が少し背が高いって思うんだよね…」

「袖はこのくらいで…」

独り言をいいながらもめいはテキパキと作業を進める

(こいつ、ほんと好きなんだな、針子の仕事)

いつものふにゃふにゃとした顔が気に入っている政宗だが、こうして、ひたむきに己の仕事に精を出す姿も魅力だと政宗は思っていた

「あとは、あっ、政宗、少し屈んでもらっていい??襟の具合見たいの」

「ああ、いいぞ」

「ありがとう」

襟の中心を見る為に政宗はの首に腕を絡めるような体制になる

(仕事とはいえ、こいつから腕を絡め俺にくっついてくるとはな)

政宗は顔が見えない事をいい事にニヤリと笑みを零す

「よし、綺麗に襟出てる!ありがとう政宗」

腕を解き政宗の肩迄腕を下ろした途端、すっと片手はめいの頭を捉え口付けが落ちてきた

「んっっ、はぁぁっん//」

「ま…さむ…んっあぁんっ」

抵僅かに唇が離れ、名前を呼ぼう口を開けばスルりと舌が差し込まれる

歯列をなぞられあっという間に舌は絡めとられる

「んんーっ」

絡め取った舌を吸い上げクチュりと水温を響かせ唇は離れた

ハァハァと肩で息をするめいの唇を仕上げとばかりに政宗は舌でくるりと舐める

「ま、政宗ーっ!!」

(こいつ、無防備過ぎるな、初めてでもねえのに顔、真っ赤にして)


「なんだ、口付けて欲しそうな顔してたぞ?もっとして欲しいか?」

反応を面白がるように政宗はわざと顔を近づける

「い、今はだ、ダメ!それに、着物が皺になっちゃうよ!」

「へぇー、今じゃなきゃいいんだな?」

(しまった…墓穴掘っちゃった…)

(やっぱりこいつは面白いな、退屈しねぇし、いい女だ)

「だから、そういう意味じゃないのっ!もぉー!」

「はいはい、わかったわかった、またゆっくり味わうとするかな」

「ほら、早く畳まねぇと皺になるぞ?」

「政宗のせいでしょ… 」

耳まで顔を真っ赤にし、そっぽを向き着物を畳み始める

「悪かった、機嫌治せよ」

ぽんぽんと頭を撫でられ、頬を膨らませたまま政宗を見上げた

(子供みたいに拗ねた顔して、ま、そこが可愛らしいな)


「さてと、お前の顔も見たし、俺はこれから秀吉と合流して、視察へ行ってくる」

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