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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第14章 月が知る~幸村の思い~ 【R18】


「信玄様からだ。飲むか?」

「うん、ちょっとだけ」

(こいつ、弱いからな)

二人で月を見ながら酒を酌み交わす
ほんのりと甘味を帯びずーっと喉を通り抜ける

「飲みやすくて美味しいしね」

「あぁ、飲みすぎんなよ」

(二人で酒飲むなんて、なかったな)

心地よい時間、飲みやすいからか、ついつい酒が進む

「おま、ちょっと飲みすぎだろ」

月夜に照らされた白い肌はほんのりと桜色に染まっている

「大丈夫だよ。まだ酔ってないもん」

最後の一口を飲み干したところで猪口を取り上げた

「だめだ。もうやめておけ。お前、どんな顔してるかわかってんのか?」

「酔ってないもん。幸村の意地悪」

雪村の肩に顔を預け擦り寄ってきた

(…やべ、これはなしだろ)

幸村の気など露知らず…
とろんとした瞳で見つめ問いかけてこられる

「幸村、私のこと好き?」

「おっ、おー」

(いきなり何言い出すんだよ)

「ほんと?良かった!」

子供のように素直に甘えてくる。酒て火照った小さな身体
胸に顔をうずめぽつりぽつりと話し始める

「幸村のために可愛くいたいし、お料理も上手になりたいの」

「おまっ、酔ってるだろ…」

「寄ってないもん!本当の事だもん!誰よりも幸村が一番格好良くて強くて…んっっ!!」

急性に唇を塞いだ
とろりとした舌を見つけ絡めれば酒の香りが広がる

(俺も酔いが回ったな)

必至でしがみつく姿が愛しくて、何度も角度を変えて吐息ごと奪う口づけを繰り返す

「んんっ…ゆ、ゆき…」

(堪んねぇ…)

しっとりと濡れた唇、口の端を伝う銀の糸、離れないで…無言の問いかけが幸村を煽った

「はぁ…はぁ…ゆき、む、ら…」

障子を締め月を隠す。抱き上げ布団に寝かせると再び唇を奪った

「んんっ!!ゆきっっ…あんっ」

「煽ったお前が悪い」

容赦なく口づけを降らせる。首筋、鎖骨、肩
襟に手をかけ押し広げては露になる素肌に舌を這わす

「あぁん…く、くすぐった…ゃぁんっ!」

夜着越しに胸を弄り愛らしい突起を見つけ摘んでは指の腹で弄ぶ

「あんっっ…ゃっ……まっ…て!」

「こんな声出して待てるわけねーだろ」


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