第1章 出会い
「で、でも…」
小春は、申し訳なさでいっぱいになった。
「いいぜ、小春ちゃん。もし、住んでみて住みづれぇなら出てけばいいしなァ、まぁそん時はちゃんと家探してやる」
「けど、助けてもらった上に住まわせてもらうなんて…それに、ただで住まわせてもらうなんて悪いです」
「じゃあ、うちの従業員ってことで住み込みってのはどーだ?!」
「それならいいですね!銀さん、いいこと考えますね!」
「銀ちゃんのくせにいいこと考えたアルナ」
「でも、迷惑になりませんか?」
すると、3人はそろって
「「「ならない/です/アル」」」
と、笑顔で言った。
それならと、
小春も飛び切りの笑顔で、
「よろしくお願いします」
と、答えた。
その笑顔に、
3人は頬を赤く染めた。
「じゃあ、まず自己紹介するネ!私は、歌舞伎町の女王…神楽アル!」
「神楽ちゃん…っと」
「僕は、志村新八です!是非、新八って呼んでください!」
「新八くん…。私は、櫻井小春です!えっと、こんな見た目ですが18歳です…よろしくお願いします」
「えぇぇぇえ!まじでか!!」
銀時は、小春の年齢に驚いた様子だった。
もちろん、神楽も新八もその見た目からは考えられない年齢だったため声には出さないものの驚いた顔をしている。
「わ、私より小さいから同い年くらいかと思ったアル」
「ひ、人は見かけによりませんね」
「そーですよ」
「じゃあ、小春…敬語はなしアルナ!」
うんうんと、ひとり納得している神楽。
「えぇ、いきなりは無理だよ〜」
「いや、思いっきりタメ口ですよね」
と、新八のツッコミ。
「てへっ」
早速、万事屋のノリに馴染み始めた小春。
「小春かわいいアル~」
神楽は、小春に抱きつく。
「あ、ちょっと待て!俺も、抱きつくゥ」
「ちょっと、銀さん!犯罪になりますよ?!」
なんて、あっという間に万事屋の人気者になった小春。
「あ、、えっと…みんな…これからよろしくね?」
「こちらこそアル」
「よろしくお願いします」
「よろしくな、小春」
こうして、
小春と万事屋の生活が始まった。