第5章 ~参半~BE LOVED2
十番隊舎 執務室
「サラ、ちょっといいか?」
ある日の昼休み、乱菊と部屋に戻った途端、冬獅郎に呼ばれる
「はい?」
「帰って来て早々に悪いがこの書類を三番隊と六番隊に届けて欲しい」
「解りました。書類も終らせてるからすぐに行ってきます」
「アンタ…本当に出来る子ねぇ。三席や四席と席次交換したらどう?」
「何なら副官と交換するか?松本…」
「えぇっ!?だったら隊長が代わればいいじゃないですか!私隊長より副官歴長いんですからね!!」
「どういう理屈だ…υ」
「じゃぁ…私行ってくるね?」
「あぁ、その書類少し大事なもんだから直接隊長に渡してくれ。後、渡し終えたらそのまま直帰していいぞ。…用事あるんだろ?」
「え?私何も言ってないけど...」
「違うのか?」
「そうだけど...」
「ほらな。オマエ今日ずっと時間気にしてたじゃねぇか。見てりゃ解るっ――!?」
「ありがとう冬獅郎♪」
サラは思わず冬獅郎に飛び付き、軽く抱きしめるとパタパタと走っていった
「オレ…隊長なんだが…」
呆然とサラを見送る冬獅郎を見ながら、乱菊はニヤニヤする
「見てりゃわかる…(笑)」
「まっ///松本っ!!!!!!!」