第4章 ~参~BE LOVED
次の非番の日、オレはサラの元を訪れた
「サラ!!」
「修…兵?帰ってきたのね!!」
「あぁ最近な…ただいま」
「お帰りなさい♪そういえば帰って来たら副官になれるかもしれないって…」
「あぁ、先日任官の儀を終えたとこだ」
「本当!?やっぱり修兵は凄いわ!!」
そう言って笑うサラにオレは違和感を感じていた
「(こういう事か…)…少し外に出ないか?」
オレはサラを連れ出しある場所へと向かった
「ココは………」
「ココ、オマエの副官が亡くなった場所らしいな?…浮竹隊長に聴いたよ」
「そぅ…それで何故私をココに?」
「オマエ…何でそんな顔してんだ?」
「顔?私はいつも通りだよ?」
「幼馴染なめんな。オマエは以前と変わんないつもりらしいが全然笑ってねぇんだよ…」
「……私は…」
「周りの皆心配してるぞ?…志波副隊長だって――」
「…修兵に何が解るの?ずっといなかったのに、そんな事言われたくない…」
「オレは…ただ前のお前に戻って欲しくて…」
「前の私って何!?もぅ放っといて!!』
こっちを見ようともせずに自分を遠ざけるサラにオレはついカッとなる
「あー解ったよ、悪かったな部外者が口出して!!もぅいいわ」
そう言って踵を返し足早に去っていく修兵の後ろ姿を、サラは見つめるうちにある感情が押し寄せていく
もぅいいよ――
修兵からの、久々に感じる人からの拒絶…
「ゃ……いかないで…」
聴こえてるのか聴こえてないのか修兵は振り返る事も無くどんどん遠ざかる
「待って!!行かないで…独りにしないで!!!!!!」
叫ぶ声は震え、呼吸が荒くなり立っていられなくなりその場にしゃがみこんだ