第4章 ~参~BE LOVED
そのうちサラは、仕事に復帰するようになった
きちんと仕事をこなすサラは端からみたら今まで通りに戻っているのだが浮竹は微妙な変化に気付いていた
「浮竹隊長、書類をお持ちしました」
「あぁありがとう、そこに置いといてくれ」
「はい…浮竹隊長あまり無理をなさると後が辛いですよ?」
「サラは優しいな...大丈夫、お前が定期的に看てくれてるしここの所かなり調子がいいんだ。…それに辛いのはお前だろう?」
「え?」
「前以上に仕事の量を増やしてるだろ?あまり無理するな。これではお前の方が倒れてしまう」
「平気ですよ~以前休ませて頂いた分取り戻してるだけですので。心配してくれてありがとうございます。まだ仕事残ってますので失礼しますね」
そう言って隊主室を出ていくサラに浮竹は深く溜め息をつく
「…だから心配なんだ」
サラ…
お前は気付いているか?
以前の笑顔と違うことに――
笑っているようで笑っていない
どうしたら以前の様な顔を見せてくれるのか?
「どうしたもんか…」
浮竹は何を思い立ったのか、隊主室を出てある場所へ向かった