第40章 ~拾玖~HOME
その足で一番隊舎へと向かう
私は隊主室にいる人物に笑みを浮かべた
「じいっ!!」
「サラか…此処に来たという事は決めたんじゃな」
「…はい」
私は、数日前のことを思い出していた
寝台に横たわる私の元に近づく穏やかな霊圧
私は笑みを浮かべ、上体を起こした
「おーすハルカ、元気か?」
「浮竹隊長♪」
「なんだかいつもと逆だな」
「そうですね。でももうすぐしたらまたいつも通りですよ」
クスクス笑う私を見ながら、浮竹隊長は笑みを浮かべた
「今日はな、話があって来たんだ」
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「浮竹から訊いたと思うが、御主には隊に復帰して貰いたいと考えておる。藍染の罪が明るみとなった事で、藍染に関わった全ての者達の冤罪が解かれた。よって御主も無罪放免になる」
「ありがとうございます」
「御礼を言うのは儂等の方じゃ。何度も身を呈して儂等を、この尸魂界を救ってくれた」
「当たり前です。私は死神ですから」
「…それでは隊に戻るという事でいいんじゃな?」
私はその問いに浮竹隊長の言葉を思い出す
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「私が…隊長ですか?」
「ああ、元々隊長だったんだ。そんなに驚くことじゃないだろう?平子隊長や六車隊長だって元に戻った訳だし」
「そう、ですね」
急なことで少し困惑している私の頭を浮竹隊長がポンポンと撫でる
「けどなハルカ、今回は自分で決めるんだ」
「ぇ....」
「隊長に戻るか、断るのか....はたまたそのどっちでもない選択をするのか」
「...どっちでもない?」
「ああ、俺としてはハルカが此処にいる方が嬉しいんだが、ハルカの居場所は此処じゃないのかもしれない」
「浮竹隊長…」
「俺には分からんからな。流されるなよ?ちゃんと考えて答えを出すんだ」
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私はゆっくりと口を開いた
「私は―――――」