第39章 ~拾捌半~CRY2
「ギンは刀の一部を貴方の体内に残したけど、私は元々鬼道系、霊圧と一緒に貴方の体内に結晶を送った
そして度重なる超速再生...貴方の中の結晶も何度も再生された」
「だから...動けぬというのか...だが此れだけで私を倒せたと思うな!!私の力は崩玉...人よりも虚よりをも超える存在なのだ!!!!!!」
「超える?莫迦言わないで…」
サラは藍染に近寄ると胸に斬魄刀を突き刺した
「ぐっ………」
「私の本当の能力を教えてあげる...私の能力は天地創造」
「天地...創造だと...!?」
「神が七日で天地を創った際に起こした事象を具現化する事ができる...一日目、光。これは私が通常使っている結晶...そして火、水などあらゆるものを形成し、そして七日目...」
藍染を突き刺したいた刀身が消える
「七日目 再生」
「再生...」
「簡単に言うと回帰能力、だけどこの能力は神が創造しモノ...私が刺したのは貴方ではなく、貴方の中のモノ...」
顔を一面に覆っていた仮面にヒビが入り砕けていく
藍染の顔がみるみるうちに歪んでいった
「貴方の中の崩玉…元に戻すわ」
覚醒された崩玉の力が無力化していく
それを反発するかのように、藍染の同化は崩れ、凄まじい霊圧と共に崩玉は昇華した
体内の霊圧に耐え切れなくなった藍染は、悲鳴や断末魔を上げることさえ出来ずに、地面へと落ちていった
それを遠くで見つめる死神達
その瞬間、この永い闘いに終止符が打たれたのだと誰もが確信した
サラは落ちていく藍染をただ静かに見つめていた