第39章 ~拾捌半~CRY2
今までのどんな奴より強大な霊圧が辺りを覆いつくす
大気を揺らし、地面を震わせ藍染に向かい霊圧を飛ばす
凄まじい霊圧が藍染に当たり、藍染の躰が引き裂かれる
だが、崩玉を取り込んだ藍染の躰は瞬時に再生していった
「超速再生...」
「桁外れの防御能力と再生能力を持つと、どうも寛大になるようでね。相手に付き合ってやろうという気になってくる。
少し気が長くなったとでも言うべきかな?」
藍染が起き上がる
「素晴らしい攻撃だ…まともに食らえば、以前の私なら何度も死んでいただろう。だが...
崩玉を従えた私には、通用しない。攻撃内容が何だったのか、この身に受けて理解した段階で、防御修復が出来てしまう」
サラは黙って何度も攻撃する
だが結果は同じだった
「流石に飽きてきた…何度も同じ攻撃とは芸がないぞサラ!!」
「早く次の手を見せろ!?お前の残された全ての力と頭を...お前の攻撃が、いかに私には無力であるかということ....」
その瞬間、藍染の動きが止まる
「な、に…?」
「無力?解ってないのは貴方の方よ」
その言葉に藍染は目を見開く
「お前...何をした...」
躰が重く、石の様に動かない
何処も傷を負っていないというのに
崩玉の力としても成す術がない
「悪あがきだと高を括って自分の能力を過信した貴方が無力...」
「何だ!?一体私に何をした!?」
私は切っ先を藍染に向ける
「私は霊圧と一緒に斬魄刀の、月華の霊圧も飛ばしていた...前に言ったわよね?月華の能力はあらゆる事象を結晶体によって様々な形状、硬度に変化させると...」
「...それがなんだと言う」
「まだ解らないの?さっきギンに同じ事をされたじゃない」
その言葉に藍染は目を見開いた