第39章 ~拾捌半~CRY2
「見ものだっただろう?」
その声に視線を合わす
藍染が笑みを浮かべて自分を見つめている
「...彼らの運命は決まっていた。...敗北と死。これらは彼らがどうあがこうが、変わる事はない」
「もしかして...これを私に見せる為に...」
「観客が必要だろう?ああ、そんなに悲観する事は無い。単にそれが現実だという事で、変えようもない現実というだけの事だ」
藍染が斬魄刀を抜く
「...さあ、終わりにしよう」
儚い夢の終焉だ
まだ息のある副官達に向かい歩き出す
「っ………」
サラは勝算も無しに飛び出した
サラは藍染と対峙する
だが、鏡花水月に囚われたサラも、みるみるうちに傷だらけになっていき、長かったドレスも破れ、短くなる
隊長達が倒れた今、副官達が動かねばならない。だが、藍染の力を目の当たりにした死神達はただ傍観するしか出なかった
修(…無理だ...どんなにサラでも斬魄刀も無しに藍染の能力には勝てない…無茶しないでくれ…それ以上は…)
修兵は血が出るくらい唇を噛み締めた
「ハァ…ハァ…」
「もうボロボロじゃないか」
「そんなジワジワと痛めつける様な真似して…苛めっ子は嫌われるわよ…」
「同じ内容じゃつまらないだろう?雛森桃、隊長達の姿は皆の心に恐怖を植え付けた。見るといい…誰も君を助けない」
「違うわ…敢えてそうしてくれているのよ。私に勝機があると思っているから」
「勝機?訊いていなかったのか?言っただろう、運命は決まっていると。そこにあるのは"敗北と死"だ」
藍染は冷笑すると、瞬時に間合いを詰め、サラの体を貫いた