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月に泣く~BLEACH~

第38章 ~拾捌~CRY


京「誰が一番強いかな?十刃の3人の中で」


上空で藍染達を待ち構えていた隊長格らは京楽の一言で張り詰めている緊張を少しだけ緩ませる


浮「難しいな...藍染に聞いてみない事には...」


冬「問題は十刃との戦闘中に藍染が手を出さない保証は無えって事だ」


乱「...ですね」


乱菊は藍染を見やる
その傍らには何やら透明の箱の様な立体に入れられた意識のないサラの姿
隊長達もそれをジッと見つめていて思わず眼を細めた


「サラ…」


その視線に気づいたのか、藍染は横目でサラを見据えた


「ああ…心配か?大丈夫、じきに眼を覚ます」


冬「藍染…てめぇ一体何をした」


「何も?ただ暴れそうな飼い猫を躾けて檻に入れただけだ」


冬「てめぇ…」


京「ダメだよ日番谷隊長、挑発に乗っちゃ…ねぇ藍染隊長!その檻とやらは頑丈なのかい?」


「…これは特殊な反膜で出来ていて、外からの攻撃は一切効かない。中からなら破れるかもしれないが、中も生憎霊力を吸いとる構造になっていてね」


京「ふーん…随分と用心深い」


山「皆、退がっておれ」


京楽の低い声の後、山本総隊長の威厳たる声が響き、山本は刀抜いた


「万象一切灰燼と為せ”流刃若火”」


山本の一閃が放たれ、辺りを業火が埋め尽くし、藍染達と十刃を炎の壁が遮断した


「”城郭炎上”これで暫くは藍染たちもこの炎の壁から出られまい。さて、ゆるりと潰して往こうかの」


浮「手荒いな・・総隊長・・」


京「それだけご機嫌ナナメってことじゃないの」


冬「―――――藍染..てめぇと決着を付けるのは後だ。さっさとこっちを片付けて、てめぇと戦ってやる。それまで少しの間待っていろ」


「ひゃあ、あついあつい。ムチャしはるわァ、総隊長サン」


ギンは飄々と言い放つ


「どないします、藍染隊長。これやったらボクら参加できへんよ」


「何も」


藍染は臆することなく答える


「ただこの戦いが我々が手を下すまでも無く終わる事になった。それだけのことだ」

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