• テキストサイズ

月に泣く~BLEACH~

第38章 ~拾捌~CRY


私は藍染がいる玉座の間に向かって走っていた


どういうこと?
なぜ…


乱暴に扉を開くと、私が来る事を予想していた様に藍染は笑みを浮かべる


「どうしたんだいサラ、そんな険しい顔をして…可愛い顔が台無しじゃないか」


「とぼけないで…何故あの子が此処にいるの?」


藍染は笑みを浮かべたまま私を見つめる


「答えて…何故織姫が此処にいるのよ!?」


声を荒げる私を東仙が嗜める


「藍染様に向かって何て口の聞き方を…」


「いいよ要」


「しかし…」


「聞こえなかったのか?」


「………申し訳ありません」


東仙は頭を下げると部屋を出て行った


「それで、何の話だったかな」


「織姫には手を出さない…そう約束したわよね?だから私は此処に来た…なのに何故…」


「ああ…あの霊圧は井上織姫のものだったか。ウルキオラも勝手なことをしてくれる」


「勝手?何を…」


「私は約束は破らないよ」


その言葉にサラは愕然とする


「私がいつ約束を破ったのかな?」


「貴方…」


体の震えが止まらない
気がつくと藍染は私の前まで来ていて包み込むように抱きしめられる


「ウルキオラが私の為に連れてきた井上織姫…残念だが彼女は最早用済みだ」


「何を…」


「みすみす相手に返してあげる道理もないだろう?以前は興味のあった能力も、こうして手中にあるからね
まぁ君はまだまだ躾が必要だが…
それに彼女の存在は 尺魂界の新規戦力となるであろう“死神代行”を含む“旅禍”を虚圏へとおびき寄せる“餌”となり 更にはそれに加勢した4人もの隊長をこの虚圏に幽閉する事にも成功した
感じないか?見知った霊圧を…」

/ 721ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp