第37章 ~拾漆半~SHAKY2
「―――!?」
「そんな事しなくても貴方はちゃんと此処にいる…だからもう傷付ける必要なんて無い...」
「…うるせぇよ」
「グリムジョー!!もうこれ以上は…」
「うるせぇって言ってんだろうが!!」
グリムジョーは目を見開きサラの首を絞める
「それ以上言うんじゃねー……オレの存在理由を奪うんじゃねーよ…」
「グリムジョー…」
一瞬見せた哀しそうな瞳にサラは切なくなる
その時グリムジョーの腕を倒れていた筈の一護が掴む
「…放せよ」
一護は低い声でそう言うと手をサラ首から離させた
「一護…」
「サラ、治してくれ」
「一護…」
「治してくれオレの傷を…それからそいつの傷も」
一護は焼け爛れたグリムジョーの右腕を見る
「…止めろ。テメーに情けかけられる覚えは無え」
「オレだって無えよ。けど対等の条件で戦いてえんだろ?それとも敗けた時の言い訳にでもとっとくか?」
そう言った一護からは気迫を感じ一護の霊圧が辺りに立ち込める
「上等だぜ…対等の殺し合いといこうじゃねえか!!!」
グリムジョーはそんな一護に満足そうに笑った