第37章 ~拾漆半~SHAKY2
ウルキオラは難無くグリムジョーの拳を受け止める
「ウルキオラ…オレは一度お前と戦ってみたかったんだよ!!」
そして至近距離で虚閃を放つがまたも素手で弾かれる
「はっ!さすがに一撃じゃ…」
ウルキオラは瞬時に構えグリムジョーの脳天に虚閃を放つ
だがグリムジョーはウルキオラの手を掴み、反れた虚閃によって宮の壁が崩れ辺りは噴煙に包まれる
ウルキオラは目を凝らし辺りを見回していると、突然後ろから手が伸びてきた
「残念だったな、テメーと本気でやるならもう少し時間が必要だ…」
そう言うと小さな箱状の物体をウルキオラの孔に投げ込んだ
「……クソ…」
ウルキオラはため息混じりに呟くと消えていった
「…今の…」
「…オレ達十刃は藍染から部下の処罰の為に反膜の匪ってのを渡されている、そいつを使った。その辺の奴らなら永久に閉次元に閉じ込められる代物だ」
グリムジョーの言葉に私は眉を寄せる
「だが元々十刃に作られた道具じゃねえ。アイツの霊圧を考えるとせいぜい保って1、2時間てとこだ」
「グリムジョー…貴方の手…」
グリムジョーの腕は虚閃を直接受けた為に焼け爛れている
「…こんくらいどうってコトもねー」
反膜の匪を使うため、片腕を捨てたともとれるグリムジョー・の行動に微かに表情を崩す
何でオレの心配してんだよ
グリムジョーはサラの表情に舌打ちすると早く治すよう促す
「……これ以上は…嫌…」
サラはグリムジョーから目線を外し呟く
「…何だと?」
「もうやめてグリムジョー…これ以上一護を傷付けるのも…自分を傷付ける事も…」